2006年、俗に言う「平成の大合併」により、三重県内の地図から「村」が消えました。
かつて「村」と呼ばれていた地域は、「町」または「市」へと、その名前を変えていきました。
しかし、かつてあった「村」で生を受け、命を営み続けてきた人たちの心の中には、
自分たちが生まれ育った「村の記憶」が焼き付いています。
「村」の名前は消えても、人々がそこで生活を続ける限り、その余韻と面影は
いつまでも色濃く残っているのです。
2004年、津市美里町……当時の「安芸郡美里村」に移住してきた写真師・松原豊さんが、
2006年の平成の大合併により消滅した「村」の記憶を残すため、かつて村だった地域の
風景を記録に収めました。それが『写真集 村の記憶』です。
このたび、津市市民活動センターの書籍販売コーナー・TSU-BOOKS(ツブックス)では、
『写真集 村の記憶』の取り扱いを始めました。
「出来る限り細部まで描写して写真に定着させ残したい」という思いから、
4×5インチの大型カメラを使用して、一枚一枚時間をかけて撮影した作品が収められています。
すべてモノクロームで記録された風景から、消えてしまった「村」の記憶を感じとってください。
『写真集 村の記憶』 価格:3,675円(税込)
撮影:松原 豊/編集発行:月兎舎/制作:写真集「村の記憶」制作事務所/A4判変形120p図版89点(オールモノクローム)/発売:2011年6月1日(写真の日)
村の記憶 ~写真師 松原豊 オフィシャルサイト~
http://www.murakio.com/